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腕立て伏せやウエイト・トレーニングについて [スポーツ]

2017-12-03T15:34:36.jpeg
私はこれまでに何度も道場生や私自身の個人的な友人にも言ってきている事なのですが、腕立て伏せやウエイト・トレーニングなどの補強について誤解をしている人が多すぎるのです。
とにかくみんな、やりすぎです(笑)。
ウエイトトレーニングもみんなやりすぎ。
特にウエイトトレーニングの場合、私は
「週一回で良いよ」
とみんなに言っています。
しかし私と一緒にトレーニングしてきた個人的な友人もそれを聞き入れてくれない。
しかも一回のトレーニングで全身の筋肉を鍛えてしまう人もいるから最悪です。
ウエイト・トレーニングに限定して話をすれば、トレーニングは胸なら胸だけのトレーニングをして終わらせなくてはいけません。
欲張って足も背中もやってはいけないのです。
私は今、サオリーナのフリーウエイトジムでトレーニングしていますが、滞在時間は20分ほど。
ジムには私より前に来ていて、私より遅くまでトレーニングしている人がほとんどです。
何時間もいて、いろんな種目を何セットもやり続けている。
なのに私よりも筋肉量が少ない。
つまり長時間のウエイトトレーニングはハッキリ言って無駄なんです。
やればやるほど筋肉が付くと思ったら大間違い

ウエイトトレーニングで筋肉を大きくし、力を強くするの速筋です。
その速筋を鍛えるには無酸素運動になります。
ところがウエイトトレーニングを30分以上続けると、どんなに頑張っても乳酸が溜まってしまい筋肉を早く動かせなくなります。
また血中のブドウ糖がなくなり有酸素運動に変わっていきます。
有酸素運動は血液の中の糖分を燃焼させる働きがありますが、その糖分が無くなると筋肉を分解してエネルギーに変える性質を持っています。
分かりやすく言うと、陸上の短距離選手とマラソンの選手の体型。
ウサイン・ボルト選手に象徴されるように陸上選手は筋骨隆々、かたやマラソンの選手はみんなガリガリで筋肉質ではありません。
つまりマラソン選手は筋肉をエネルギーに変えながら走っているから、筋肉と筋力が付きにくくなるわけです。
話がそれますが、ダイエットをするためにジョギングをする人がいますが、ジョギングは筋肉を削るため新陳代謝が悪くなり、ますます太りやすい体質になってしまいます。
世間の常識はスポーツ科学では非常識であることがほとんどです。
話を戻しましょう。
つまりパワーを付けたかったら、ウエイトトレーニングは短時間で1セットで終わる事が大切です。
そして多くても一週間に2回。
空手の選手なら一週間に1回しかウエイト・トレーニングを行ってはいけません。
筋肉をトレーニングでいじめたら、筋肉の回復を図らなくてはならないからです。
この回復を超回復といいます。
読んで字の通り、回復を越える。
人の体はトレーニングをしてしっかり休むと、以前よりも強い筋肉を作ろうとします。
一度ウエイト・トレーニングをすると筋グリコーゲンの回復に3日かかります。
それを回復しても体の関節の筋の回復は2週間かかります。
それらをしっかり回復させると筋肉と筋力は成長していきます。
それが超回復です。
空手の選手の場合、ウエイト・トレーニングと空手の稽古もしなくてはなりません。
しかしウエイト・トレーニングを週2回も3回もやってしまうと筋グリコーゲンの回復、関節の筋の回復、心臓への負担過多、すべてがオーバーワークになってしまい稽古や試合でスタミナが切れたりして、せっかく強くなるために行っているつもりが、逆に弱くなってしまいます。
ちなみに腕立て伏せや重りを持たない普通のスクワットも自分の体重を利用するのでウエイト・トレーニングに入ります。
自重の腕立て伏せやスクワットであっても空手の選手は週に1回しかやってはいけません。
日本で行われているスポーツトレーニングはスポーツ医学や世界基準のスポーツの世界では非常識なのです。

「体作りは科学で、組手・スパーリングは感覚で」
これは私が普段から生徒に言っていることです。
強くなりたい人は私を信じて実行してください。
やらないと不安だから
なんてのは、科学でもなんでもありません。
強くなるには休む勇気も必要なんです。
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